2020年7月に発生した集中豪雨は、熊本県を中心に九州や中国、中部地方などに甚大な被害をもたらしました。 またこの豪雨で犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
今回は災害への備えとして、いつ、どのような行動をとるべきかの目安となるものをご紹介します。
みなさんは、タイムラインをご存知ですか? 防災行動計画のことで、いつ・どのような行動を行うか時系列に整理したものです。 水害対策が主流ですが、最近は他の災害でも利用されています。
地震などの突発的な災害には対応できませんが、状況が段階的に悪化する災害には効果的です。
出典:関東地方整備局ホームページ(https://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00285.html)
水害の危険性がわかっていても、「まだ大丈夫だろう」「この地域は安全だから」という気持ちで避難に躊躇している間に状況は急激に悪化します。
官公庁や自治体で作成されているタイムラインを是非、ご家庭でも作成しましょう。 マイ・ライムラインを作ることで、行動を開始するタイミングが明確になります。 決断がつかずに避難のタイミングを逃すことがないように、各家庭の事情(平屋で垂直避難が出来ない、お年寄り・ペットがいて避難に時間も人出も要る)に合わせて作成しておきましょう。 そして、災害時にマイ・タイムラインに沿って迷いなく行動することが必要です。
東京都や市町村のHPでもマイ・タイムランを簡単に作成できるページがあります。 最近は「過去に例がない」「体験したことがないくらい」の豪雨がたびたび起こります。 タイムラインも想定外の降水量やゲリラ豪雨も踏まえて早めの時間設定で作成する必要があります。
水害は早期避難が一番です。 自治体の避難情報だけに頼らず、マイ・タイムラインに基づき自分で情報を集めて行動しましょう。
状況がわからない夜の避難は非常に危険です。明るいうちに早めに避難しましょう。 早めに避難して、何もなければ「良かったね」で良いのです。 実地で行った避難訓練だと思えば良いのです。
東京都の手書きで作成できるタイムライン
出典:東京都防災ホームページ(https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/mytimeline/1006417.html)
関連情報
国土交通省:https://www.mlit.go.jp/river/bousai/timeline/
東京都防災ホームページ:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/mytimeline/