南海トラフでは100~150年周期で大地震の発生が予測されています。
前回(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))から既に70年以上が経過し、次の大地震発生の可能性が高まってきています。
私たちは被害想定の大きい中部圏において、人口動態を踏まえたデータの抽出、取りまとめを行いました。
その結果、備蓄という観点から置き去りになる人たちが、人口の20%もいることを知りました。
私たちはこれを「備蓄食に関する20%問題」と提唱し、ここに考え方や詳細データを公開いたします。
中部圏内の人口 1,705万人のうち、
データ
疾病により食事の制限を受ける患者
■傷病の種類を、食事の傷病への影響度により、4つのカテゴリーに区分(A:命に関わる、B:病状悪化(影響大)C:影響少、D:影響なし)
■食事の影響度が高いA、Bのカテゴリーが食事制限を受ける患者と定義
カテゴリーA、Bに該当する傷病
中部圏内、傷病カテゴリー別人口
中部圏内、食物アレルギー患者数
■顕在的な症状はないが、原因となる食べ物の摂取で全身にアレルギー症状が発症する
■原因となる食べ物は、卵、牛乳、小麦が多く、通常の備蓄食では対応できない
中部圏内、高齢者、幼少児人口
■85歳以上の高齢者、5歳未満の幼少児が「食の制約を受ける人々」と仮定
■年齢別人口よりそれぞれを算出
中部圏内 特定宗教者の人口
■中部圏内の外国人居住者のうち、イスラム教、ヒンドゥー教、ユダヤ教徒が食事制限ありと仮定
中部国際空港 入出国外国人数/1日平均
(イスラム・ヒンドゥー・ユダヤ教徒の存在する国を抜粋)
【参考】世界の食の規制
イスラム教徒:ハラルミール(モスリムミール)
全世界に16憶以上の信者がいる
合法的で許されたものを「ハラル」と呼び、そうでないものは食べてはいけない
豚やアルコールなどを口にしてはいけない
ラマダンの間は日の出から日没まで断食
ヒンドゥー教徒:ヒンドゥーミール
全世界に11億以上の信者がいる
牛肉、魚介類、卵を食べてはいけない
乳製品、飲酒は可能
ユダヤ教徒:コーシャミール
イスラエルや米国を中心に約1,300万人、富裕層が多い
食べて良いものを「コーシャ」と呼び、そうでないものは食べてはいけないとされている
一部鶏類、馬、豚、うさぎ、エビ、カニ、貝類、うろこのない魚(ナマズなど)は食べてはいけない
牛、鹿、羊(二つにわれているひづめのある反すう動物)は食べてもよい
鶏類で食べられるものは鶏、鴨、アヒル、ガチョウ、七面鳥
コーシャ認定のお酒は可
組み合わせの制限あり(肉と魚は×、肉と乳製品は×)
ベジタリアン・ヴィーガン:ベジタリアンミール
ヒンドゥー教やジャイナ教を信仰するインド国民や倫理面・健康面を気にする欧米人
ベジタリアン植物性の食品と卵は食べるが魚や肉は食べない
ヴィーガンは卵、牛乳、はちみつを含む一切の動物性食品の摂取はさける
魚介類は食べられるベジタリアンもおり、人によって食の制限の内容が異なる
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